前回は家庭用半自動溶接機について軽く説明しましたが、今回、もう少し詳しくお話していきます。
家庭用半自動溶接機(以下、半自動溶接機と言う)には100V専用機と100V/200V兼用機があり、その中でも電流調整だけ出来る機種、電流電圧両方調整出来る機種、尚且つ、使用する材質や板厚を入力すると自動で全て調整してくれる機種があったりします。
う~ん。ますます悩む!
使う材料が鉄で、板厚平均3mm位でしたら100V専用機、電流調整だけ出来る機種を選んでも問題ないでしょう。5mm以上の材料を使用するなら200Vが使用できる機種を選んだ方が良いと思います。
私は現在100V専用機と100V/200V兼用機の2種類使用していて、100V専用機で6mm迄、200Vでは9mm迄溶接していて不具合はありません。ただ、ブレーカーの容量は大きくしてあり、性能MAXで使っています。
それがこちら👇
使う材料が板厚1mm~6mm位までなら200Vで使える機種、尚且つ自動設定機能が付いている機種をおすすめします。これは良く言われている事ですが材料が厚い方が溶接はやりやすく(穴が空きにくい)、薄くなるにつれて溶接の難易度は上がってきます(穴が空きやすい)。
自動調整付きは目安ですが大変便利だと思います。
自分で電流電圧調整する機種も慣れれば難しくは無いのですが、やはりそこは勉強が必要になります。
私自身の経験から、溶接を上手くやるコツは母材とトーチの距離と溶接速度だと思っています。初心者の方を相手に溶接を教えることがあるのですが、ほとんどの方がこの2つが出来ていない為上手く溶接が出来ないでいます。しかしこのたった2つの事を注意して溶接をしてもらい、1時間位練習するとかなり上手に溶接されて本人も大変喜んでいます。(もちろん反復作業は必要です。)
こうなると溶接がさらに楽しくなります。
いろんな資格や免許を持っている方でも最初はみんな初心者です。めげずに練習したから上手くなるのです。恥ずかしながら私も20数年前は世に出せないレベルの溶接でした。(@_@)
DIYでの溶接は楽しんでやるべきですし、少しくらい外観が悪くても、少しくらい曲がっていてもそれが味ではないでしょうか?作品を作れば作るほど上手くなっていく自分の成長も楽しみながら溶接lifeを満喫して欲しいです。
それでは、皆さん溶接をもっと身近に!